名古屋場所の初日を6日後に控えた7月5日、名古屋市熱田区の熱田神宮で豊昇龍と大の里が奉納土俵入りを行った。主催者発表の観衆は約5千人で、両横綱が同じ土俵入りを奉納するのは2019年の鶴竜と白鵬以来6年ぶりである。この日、両者は暑さのなかで動きの切れを見せた。

大の里は先場所、所要13場所で横綱へ昇進した。13場所は従来の最速記録を更新する数字である。三役や大関で数場所をかけて実績を重ねてから昇進する力士が多いなかで、大の里はその過程を短い期間で通過した。
奉納後、大の里は「たくさんの人の前でこの経験をできたことを非常に嬉しく感じている。あと一週間、最善の準備を重ねて場所に臨みたい」と話した。発言に出た「あと一週間」は、準備を日数単位で逆算する段階を示す。名古屋場所で大の里が設定している目標は、新横綱優勝と、初場所、春場所に続く3場所連続制覇である。
豊昇龍の14場所、そして6年ぶりの二人体制
豊昇龍は所要14場所で横綱へ昇進した。大の里の13場所と比較すると、14場所という数字は三役や大関で実績を積む期間がより長い到達になる。この日の豊昇龍は露払いと太刀持ちを従えて土俵入りを行い、暑さのなかでも所作を乱さなかった。
両横綱の奉納土俵入りが実現したのは2019年の鶴竜と白鵬以来6年ぶりで、この間、番付に横綱が一人だけの場所が断続した。名古屋場所はその状態が変わり、二人の横綱が同時に番付の頂点に立つ。
名古屋初日、それぞれに問われる条件
大の里にとって初日は、新横綱として最初の取組であり、初場所、春場所から続く3場所連続制覇への15日間が始まる日である。豊昇龍にとって初日は、14場所かけて到達した横綱として、2019年以来の二人横綱体制で迎える名古屋場所の最初の取組になる。
名古屋場所初日は、7月5日に熱田神宮で見せた動きの切れを、実際の取組で再現できるかが最初の注目点になる。大の里は3場所連続制覇に向けて初日から白星を積み上げられるか、豊昇龍は2019年以来の二人横綱体制で迎える場所の初日を取組内容で示せるかが問われる。