【 NHK杯フィギュア】女子SPは坂本花織が首位!男子は鍵山優真が首位、佐藤駿が2位で日本勢ワンツー 日程・結果・放送予定【詳しく】

来年2月にミラノ・コルティナオリンピックが行われる今シーズン、フィギュアスケートの代表選考に関わるグランプリシリーズの第

NHK杯のショートプログラムが行われ、女子は坂本花織が78.93で首位、男子は鍵山優真が102.68で首位に立った。男子2位は佐藤駿の98.64、3位は三浦佳生の90.27。女子2位は河辺愛菜の68.74、3位は住吉りをんの67.46。女子の坂本と2位河辺の差は10.19、男子の鍵山と2位佐藤の差は4.04となった。

女子ショート 坂本花織が技術点46.65

坂本の78.93は、技術点46.65と演技構成点33.27で構成された。2分50秒のショートで、ジャンプとスピン、ステップの各要素に大きな取りこぼしがなく、演技構成点5項目の評価にも大きな偏りが出なかった。昨季まで表現面の評価が先に語られる傾向があったが、今季は技術点で40点台後半を継続して出している。

フィギュアスケートNHK杯の様子

この日のジャンプ構成は、冒頭に3回転ルッツ+3回転トウループ、続いて3回転フリップ、後半に3回転ループ。すべての着氷で流れを止めず、次の動作へつなげた。3回転ルッツ+3回転トウループは、踏切時に上体が前に出る癖が抑えられ、空中の軸が安定していた。技術点46.65の内訳では、ジャンプの出来栄え加点だけで6点台後半に達し、2位以下との得点差を広げる要因になった。

曲とステップの構成

ショートの曲は「Resurrección」。振付を音の細部に合わせるのではなく、曲のまとまりの中で見せる構成をとっている。ステップシークエンスではテンポの変化に応じてエッジの深さを3段階に変え、動作の方向をリンクの対角線へ運んだ。演技構成点で安定した評価を得た背景には、振付を再現する身体操作と、テンポ変化に応じたエッジ操作がある。

男子ショート 鍵山優真が102.68で首位

鍵山は4回転サルコウで回転不足の判定を受けたが、4回転トウループ+3回転トウループを成功させ、3つのスピンすべてでレベル4を獲得した。技術点は54.01に達し、演技構成点は47.17。2位佐藤との差は4.04で、この差はジャンプ単独ではなくスピンとステップで生まれた。

佐藤駿の98.64は、技術点52.31と演技構成点46.33。冒頭の4回転ルッツは1.52の加点がつく着氷で、単独ジャンプとしてこの日最も高い評価を受けた。一方、フライングスピンがレベル3、ステップシークエンスもレベル3にとどまり、鍵山はそれらをすべてレベル4で揃えた。ジャンプ以外の基礎点差は約2点となり、出来栄え加点の蓄積と合わせて4.04点差につながった。

演技構成点とフリーへの影響

演技構成点は鍵山47.17、佐藤46.33で、差は0.84。フリーでは演技構成点の倍率が1.6倍になるため、この差が同じままなら1.3点以上に広がる計算になる。鍵山がショートで残した4回転サルコウの回転不足を修正できるかが、フリーの最初の分岐点になる。

三浦佳生は90.27で3位

三浦佳生は技術点45.88、演技構成点44.39。4回転サルコウで転倒したが、後半の3回転アクセルは加点がついた。演技構成点の項目別では「音楽の解釈」が上位2人より低く、得点を伸ばしきれなかった。

女子2位・3位とフリーの条件

河辺愛菜は68.74で2位。冒頭の3回転アクセルは回転不足の判定を受け、基礎点が下がった。技術点33.52は、ジャンプ以外の要素で加点を補った結果となっている。3位住吉りをんは67.46で、河辺との差は1.28。住吉はジャンプの回転不足が一つもなく、フリーに向けての修正点が少ない。

フリーは明日行われ、女子が先に滑走する。坂本の78.93と河辺の68.74の差は10.19。フリーだけで逆転が不可能ではないが、坂本が今季フリーで140点台後半を安定して出している点を踏まえれば、他の選手はまず自身の演技を最後までまとめることが優先になる。