仲野太賀、高取城まつりで天下獲りの号令「天下を目指し放て!」 鉄砲隊が圧巻の一斉射、秀長木像に「背筋が伸びた」

来年1月4日にスタートするNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で主人公・豊臣秀長を演じる仲野太賀が23日、奈良県高取町の児童公園で行われた「第37回たかとり城まつり」に登壇した。会場には全国各地から鉄砲隊が集結し、演武の轟音が響き渡る中、火縄銃…

2026年1月4日に放送が始まる大河ドラマ『豊臣兄弟!』で豊臣秀長を演じる仲野太賀は、11月23日、奈良県高取町の第37回たかとり城まつりに登壇した。会場となった児童公園の特設舞台には全国から鉄砲隊が集まり、火縄銃の演武が始まると硝煙の匂いが立ちこめた。

火縄銃の演武を目前に

演武の轟音が続く間、仲野は舞台で姿勢を崩さずにその発射の様子を見ていた。演武後、仲野は「まるで自分が撃たれるかのような迫力に圧倒されました」と語った。この日の火縄銃の実射は、装填から発射までの間合いや発射音の強さによって、戦国時代の戦場の条件の一部を示すものだった。仲野はこの体験を、合戦を生き延びた秀長の内面を想像する手がかりとして受け止めた。

第37回たかとり城まつりの仲野太賀

秀長の木像と壷阪寺での対面

この日、仲野は秀長の拠点だった高取城には時間の都合で足を運べなかった。本人は「本来ならば現地を訪れてその重みを直接感じたいところですが、今回は時間が叶わず残念です。将来必ず足を運びたい」と応じた。その一方で、壷阪寺では豊臣秀長の木像と対面した。住職の説明によれば、この木像は大阪夏の陣以降の徳川の時代を経て残った珍しいものだという。仲野は「大阪夏の陣以降に徳川幕府による破壊が多かった中で、秀長の木像が作られているのは非常に珍しいことです。住職からも秀長の人望の厚さを伺い、木像の目の表情が生きているようで心を揺さぶられました」と語った。

豊臣秀長の木像

大納言塚で見た「控えめ」な人柄

仲野が特に印象に残った場所として挙げたのは、秀長が眠る大納言塚だった。「大和郡山城は地域の生活と密接に結びついていますが、大納言塚は侘び寂びを感じさせる場所です。秀吉に比べて控えめな秀長の人柄が垣間見え、この場所での体験が役作りにも大いに役立ちました。撮影前に一人で奈良を訪れて静かに祈りを捧げた思い出は深い」と話した。兄の秀吉が表舞台で栄光を追う一方、秀長は政権の裏方として領国安定に力を注いだ。大納言塚の静かさは、仲野にとってそうした秀長の姿勢を確認できる場所になった。

撮影開始半年、完成映像への手応え

仲野は制作の状況について「撮影開始から半年が経過し、一途に取り組んでいます。先日完成映像を観ましたが、自画自賛したくなるほど見応えのある作品に仕上がっています」と説明した。続けて「秀長と秀吉の間にあったであろう物語の深みを感じられる内容です。多くの視聴者に期待していただきたい」と述べた。この言葉からは、兄弟の単純な情愛ではなく、秀吉を支えた秀長の立場に踏み込む脚本と演出が組まれていることが読み取れる。

登壇の最後、仲野は「皆の者、天下を目指し放て!」と声を上げ、再び火縄銃が一斉に放たれた。2026年1月4日の放送では、仲野が奈良で触れた史跡とこの日の火縄銃演武が、秀長の所作や間合いにどのように影響しているかが確認される。