G7、異例の石油備蓄協調放出を決定 原油・軽油計1億バレルを4カ月で

 【ロンドン=市川大輔】先進7か国(G7)は2日、首脳会議(サミット)をオンラインで開催し、国際エネルギー機関(IEA)を通じて石油備蓄を協調放出することを決めた。放出量は今後4か月間で原油と軽油を合わせて1億バレルとしている。国際的に燃料価格が高騰していることに対応する。  会合後に公表された声明では、「世界のエネルギーシステムの長期的な 強靱(きょうじん) 性を強化するため、断固とした協調的措置を取ることで合意した」とした。  G7の今年の議長国フランスのマクロン大統領は…

G7、石油備蓄を協調放出 4か月で原油・軽油1億バレル

【ロンドン=市川大輔】先進7か国(G7)は2日、オンラインで首脳会議(サミット)を開き、国際エネルギー機関(IEA)を通じて石油備蓄を協調放出することを決めた。放出量は今後4か月間で原油と軽油を合わせて1億バレル。国際的な燃料価格の上昇に対応する。

声明と各国の反応

会合後に公表した声明は、エネルギー供給体制を長期にわたり安定させるため、各国が協調した対応を取ると明記した。

G7の今年の議長国フランスのマクロン大統領は2日、X(旧ツイッター)に「石油製品、特に軽油の価格の引き下げに向けて取り組む」と投稿した。

軽油市場への圧力

軽油は原油を精製してつくられる。中東情勢をめぐる緊張の継続と、ロシアによる輸出禁止措置を受け、市場では軽油の需給が引き締まり、値上がりが続いている。米国は国内への供給を優先するため、輸出を禁じることを示唆していた。