東北3地銀が経営統合へ、総資産13兆円超の地銀グループに
青森みちのく銀行を傘下に置くプロクレアホールディングス(HD、青森県)と岩手銀行(岩手県)、秋田銀行(秋田県)は2日、経営統合に向けた協議を始めると発表した。2028年4月の統合を目指す。実現すれば連結総資産は13兆円を超え、東北最大の地銀グループが誕生する。
統合方式と本社・ブランド
統合は持ち株会社方式とし、本社は盛岡市に置くことを想定している。3行は合併せず、それぞれのブランドを残す方向だ。3行のトップは2日、盛岡市で記者会見した。岩手銀行の岩山徹頭取は「北東北3県は全国平均を上回るペースで人口が減少している」と述べ、経営基盤の構築を目的に挙げた。
各トップの狙い
プロクレアHDの石川啓太郎社長(青森みちのく銀行頭取)は、地銀の強みである地域の顧客ネットワークを生かせるとの考えを示した。AI(人工知能)やサイバー攻撃への対応も急務で、秋田銀行の芦田晃輔頭取はセキュリティー対応や将来の事業基盤づくりに取り組むと強調した。
3行の連携と総資産
2026年3月末時点の総資産
青森みちのく銀行の前身である旧青森銀行と岩手銀行、秋田銀行の3行は2000年代からATMを相互開放する「AAIネット」を築くなど連携してきた。2026年3月末時点の総資産は、プロクレアHDが5兆8400億円、岩手銀行が3兆9100億円、秋田銀行が3兆5700億円。統合が実現すれば合算で13兆円を超え、全国11位の地銀グループとなる。
地銀経営を取り巻く環境
人口減少に伴う地域経済の衰退で貸出先の拡大は難しく、日本銀行の利上げ局面に入り、預金を集める競争にはネット銀行も加わっている。全国で県境を越えた地銀統合が相次いでおり、規模拡大でコスト削減を図り、営業力の強化も狙う。