航空連合、27年春闘の賃上げ要求は「中期的視点」で慎重に検討 燃料高騰で「厳しい環境」と認識

 航空業界の労働組合で作る航空連合は2日、2027年春闘を含む今後の運動方針を発表した。27年春闘に向けては、中東情勢の悪化による費用増などを念頭に「厳しい環境」との認識を示した。  中東情勢の悪化が航空燃料の価格高騰につながり、航空各社の経営を圧迫している。27年春闘での賃上げ要求の検討は「厳しい環境で迎えるが、人材確保のためにも賃金の重要性は変わらない。中期的な目線で取り組む」として、早期に着手する方針だ。  また、組合員への調査で客室乗務員の4割が直近1年以内にカスタマ…

航空連合は2日、2027年春闘を含む今後の運動方針を発表した。発表文では中東情勢の悪化が航空燃料の価格高騰につながり、航空各社の経営を圧迫していると指摘した。この燃料高騰が、2027年春闘の賃上げ検討を難しくする主因となっている。航空連合の記者会見

2027年春闘の賃上げ検討

2027年春闘の賃上げ要求については、人材の採用と育成を維持する観点から賃金水準の維持・引き上げを求める一方、燃料費の増加を踏まえ、複数年度を見据えた検討を始めるとした。燃料費の負担が続く中で人件費をどう確保するかが交渉前の焦点になる。

客室乗務員の4割がカスタマーハラスメントを経験

組合員への調査では、客室乗務員の4割が直近1年以内にカスタマーハラスメントを経験していた。航空連合はこの結果を運動方針に含め、乗務員保護と顧客対応の負荷軽減を進めるとした。航空連合の調査結果

小林茜会長が働き方と休み方の改善を表明

小林茜会長は2日の記者会見で、採用と育成を目的に、働き方や休み方の改善を続ける考えを述べた。会見では客室乗務員のカスタマーハラスメント経験率にも触れ、乗務員が勤務を継続できる環境整備を運動の焦点に加えるとした。