NYダウ終値、利下げ観測で5日連騰 289ドル高の4万7716ドル

【ニューヨーク=木瀬武】28日のニューヨ

28日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前営業日比289.30ドル高の47716.42ドルで取引を終えた。5営業日連続の上昇。感謝祭翌日の短縮取引で午後1時に終了したが、主要指数はそろって上昇した。

ニューヨーク株式市場のイメージ

CMEの金利先物から算出される12月FOMCでの追加利下げ確率は、28日正午時点で86.9%だった。前週時点の71.0%から15.9ポイント上昇しており、市場が利下げをより強く見込むようになったことが株価を支えた。

金利確率が株価を押し上げた構図

71.0%でも利下げが主な想定だったが、86.9%まで高まったことで、12月9~10日のFOMCに向けた緩和期待が強まった。これは投票結果ではなく、金利先物の値動きから逆算した数値である。短期金利の上昇を見込む向きが減り、株式の買いにつながった。

ハイテク株にも波及

ナスダック総合指数は151.00ポイント高の23365.69で終えた。利下げは将来利益を現在価値に直す割引率を下げるため、高成長のハイテク銘柄の評価額を押し上げやすい。ダウ平均5連騰の背景には、短縮取引という条件がありながらも金利感応度の高い銘柄への買いが続いたことがある。

残るリスク

86.9%は市場の期待値であり、FOMCの声明や議長会見で変わり得る。すでに期待が高い状態にあるため、もし政策金利が据え置かれれば反動は避けられない。利下げが決まっても、その内容が株価にほぼ反映されていれば、発表をきっかけに売りが出る余地がある。

次の焦点

12月9~10日のFOMCで実際の利下げの有無と、声明やドットチャートが示す2025年以降の金利経路が焦点になる。86.9%という数字で描いた市場の想定と現実の議決との差が、年末の流動性が低い取引時間を通じて株価に表れる。