日本ハムの内野手、石井一成はプロ7年目の今季、自己最多の124試合に出場して打率.272を残した。二塁と遊撃の両方をこなすこの選手に対し、西武は国内FA権行使を前提に3年契約のオファーを準備している。
石井は2017年ドラフト4位で日本ハムに入団した。今季の二塁守備率は.986。西武はこの数字を現在の内野陣と比較し、獲得後の起用を固めている。
西武のチーム打率.233はリーグ5位。二塁手の打率は.220台前半、遊撃手も同様に低打率が続いた。石井の打率.272は、西武の内野陣と比較して50ポイント前後の上積みになる計算だ。
石井の対左投手打率は.295で、右投手の.261を上回った。西武のチーム全体の対左打率は.228。この数字が、左投手を打てる内野手を求める西武の動きと合致する。
3年契約が保証する34歳までの時間
国内FA移籍では2年契約が一般的なベースラインとなるケースが多い。西武が提示を準備する3年という期間は、31歳の石井に34歳までのプレータイムを保証する計算になる。
西武は若手内野手の育成を同時に進めている。石井の複数年契約は、その育成期間中の戦力安定化という役割を帯びる。
石井には複数球団、西武は出場機会で迫る
石井には複数球団が関心を示している。国内FA権を行使した時点で、全球団が獲得に名乗りを上げられる状態になるため、西武が提示する3年契約や出場機会の条件が焦点となる。
日本ハムでは二塁に強力なレギュラーが存在し、石井の出場試合数はポジションの空き状況に左右されてきた。西武は二塁と遊撃の両方で固定レギュラーが確立しておらず、124試合出場の実績をそのまま、あるいはそれ以上の形で起用できる余地がある。
ベルーナドームと守備の実用性
西武の本拠地ベルーナドームは外野が広く、内野安打の価値が高い球場特性を持つ。石井の脚力を活かした内野安打や進塁の機会は、本拠地の構造と親和性がある。
今シーズン、石井の二塁守備でのUZRはリーグ平均をやや下回ったが、遊撃守備では平均前後を維持している。一塁への送球成功率は.992。併殺時のターン技術もシーズンを通じてブレが少なく、年間100試合以上の出場に耐える基礎動作の反復精度が、西武の内野陣に欠けていた安定感を補う。
次の動きはFA申請から
国内FA権の行使は、シーズン終了後から一定期間内に申請が行われる。石井が正式に申請書類を提出すれば、各球団との交渉が本格化する。西武はオファーの骨子を固めており、交渉開始と同時に正式提示に移る。
この補強が実現した場合、西武の内野は二塁または遊撃に石井が入り、既存の若手はポジション競争のフェーズに入る。対左投手時に打率.295の打者が下位打線へ加われば、来季のスコアボードに直接響く。