NYダウ4日続伸、終値314ドル高の4万7427ドル 金融・ITに買い広がる

【ニューヨーク=木瀬武】26日のニューヨ

26日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は前日比314.67ドル高の4万7427.12ドルで取引を終えた。4営業日連続の上昇となる。取引開始直後は前日終値を挟む小動きだったが、午後に入って半導体大手エヌビディアの決算を手がかりに大口の買い注文が増え、指数を押し上げた。

買いの中心は金融とIT

ダウ平均の上昇寄与度では金融大手ゴールドマン・サックスが上位に入り、株価は前日比2.4%高。マイクロソフトも1.8%高となった。ダウ構成銘柄ではないエヌビディアは通常取引で約6.8%高となり、ナスダック総合指数は189.10ポイント高の2万3214.69で引けた。アルファベットなどIT株も買われ、指数全体に波及した。

エヌビディア決算が支えた買い

前日に発表されたエヌビディアの決算では、データセンター向け売上高が前年同期比で約2.8倍となり、市場予想を約20億ドル上回った。決算前には「AI投資の収益化は先」との慎重論があり、オプション市場では決算後に株価が10%超動くことを想定したポジションも積み上がっていた。実際の数字が懐疑的な見方を後退させ、午後の買い戻しにつながった。

ニューヨーク株式市場の様子

利下げ期待へ波及

買いはITセクターにとどまらず、金利低下で事業環境の改善が見込みやすい金融株にも入った。CMEのFedWatchによると、26日の取引終了時点で12月のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.25%利下げが決まる確率は一時67%まで上昇し、前日から約8ポイント高まった。エヌビディアの好決算でAI投資の持続性が確認され、景気の急減速が避けられるとの見方から米連邦準備理事会(FRB)が予防的に利下げしやすくなった、という経路だ。

上昇の内側にある需給

休場前の薄商い

27日は感謝祭で米株式市場は休場。26日は休場前に持ち高を整える取引が入りやすく、値幅も出やすい。取引時間中に確認できた出来高は午後2時を過ぎても通常の約7割にとどまり、ダウの上昇幅314.67ドルは過去1カ月の平均日次変動幅約250ドルを上回った。厚みのない市場で大口注文が指数を押し上げた面があり、上昇幅をそのまま実需の強さと考えるのは早い。

一方で、マイクロソフトの上昇はエヌビディア経営陣がクラウド大手の需要は供給を上回り続けると説明したことを受けたものだ。単なる連想買いではなく、クラウド各社の設備投資がエヌビディア製チップの継続需要につながるという事業面の流れが意識された。

28日の焦点

休場明けの28日は、26日に積み上がった買い持ち高が利食い売りを誘うかが焦点になる。ダウが4万7000ドル台を維持できるかは、ゴールドマン・サックスやマイクロソフトなど主力銘柄の寄り前気配に表れる。寄り付き後の最初の30分で売りが集中するか、押し目買いが続くかを確認したい。4万7427.12ドルという終値が通過点か、目先の高値圏かは28日の序盤が決める。